いかがでしょうか。今の学生たちは、昔よりも「自分の意思で受験する」ということが薄くなっていると思います。
「親が言うから、こういう大学に行く」
「先生が言うから、この大学を目指す」
「みんながこの大学に行くから、こういうことをする」
そんなふうに、他人の意見に左右されて受験する人が多いです。そしてそういう学生は、やはり東大には合格できないことが多いです。他人によって与えられた目的だけで努力を続けていっても、最後の最後で「まあでも、あきらめてもいいか」と踏ん張れないことが多いのです。「自分の意思で」受験している学生のほうが合格しやすいのです。
最初の動機は不純なくらいでちょうどいい
僕が所属する「カルペ・ディエム」の逆転した東大生の仲間の中にも、そういう子は多いです。貧乏家庭出身でお金を稼ぐために東大に行きたかったという人もいました。地方出身でなんとかして田舎から東京に行きたくて、親が納得する大学じゃないと田舎から出してもらえないからと勉強していた人もいました。
僕も、「東大への合格」=「1億円のビジネスチャンス」だと思って受験をしました。これが正しかったかはわかりませんが、少なくとも自分の心の底からの願望として、最後まであきらめようという気にはなりませんでした。
最初の動機なんて、何でもいいのだと思います。もちろん、「多くの人の幸せのために、東大に行きたい!」とか「官僚になってこの国を良くすることがしたい!」とか、そういうことを考える学生はもちろんすばらしいと思いますが、未熟な中高生が、ここまできれいな目標を持つことってなかなかハードルが高いのではないでしょうか。
勉強していく中で、「ああ、こういうことで困っている人がいるのか。だったらそんな人の助けになりたいな」と考えることはあると思います。まずは勉強してみないと見えてこないこともあるのです。
勉強を始める最初の一歩は、お金の話でもいいのではないでしょうか。先生や親御さんなど学生と向き合う人たちには、ぜひお金の話をしてあげてほしいと思います。
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