投資家を釘付け!赤裸々すぎる恋愛サイト シリコンバレーでも炸裂する"女子力"
2010年10月の設立後、1週間で75万人がサイトを訪問。今でも毎分3人の新規登録しているという人気ぶりだ。ほとんどが英語圏の利用者で、これまでに相談者とアドバイザーとのやり取りは、300万回を超えた。
オーストラリア出身で世界銀行のインターンやアジア銀行で勤めた経験を持つウィニングCEOがHeTexedのサービスを思いついたのは、「ボーイフレンドから来たテキストメッセージについて女友達から『これってどういう意味かしら』ってよく聞かれるから」。同サイトに頻繁に訪れるというある利用者は、「相談者には親近感が持てるし、アドバイスにも意外性があって一度読み始めると止まらない」と話す。一方、ピッチイベントに訪れていた、男性ベンチャー・キャピタリストは「女性がもっとも関心があるのは男性だからね。ウケるのも不思議じゃない」と話す。
広告が収入源だが、ウィニングCEOを始めとする経営陣に起業直後、本の執筆依頼が殺到し、2014年『He Texted』を英米で上梓。今後はアドバイザーの"ブランド化"を進め、1対1でビデオチャットできるサービスなどを有料化する考えだ。大手出版社コンデナストなどと業務提携し、テレビや映画の題材にする話も持ち上がっている。経営陣のほとんどは女性だが、同社のアドバイザーには米ヤフーや英BBCなどで役員を務めた経験を持つ男性たちが就いている。
利用者が急増する「トルコ版WhatsApp」
このほかにも、投資家たちから関心を集めた起業を紹介しよう。
なまりの強い英語にもかかわらず、来場者たちが熱心に耳を傾けていたのがトルコに本社があるConnected2Meの共同創設者、オザン・ヤリー氏のデモだ。同社のサービスでは、匿名の利用者同士がチャットできる。フェイスブックが220億ドルを投じて買収したチャットアプリWhatsApp同様、スマートフォン上でやり取りができる。
匿名性がうけたのか、スタートアップでありながら、すでに世界で270万人の利用者を抱え、利益を出している。しかも、広告宣伝費をまったく使わずにここまできたというのだから投資家たちの関心が高いのも当然だ。トルコでは、著名な専門家やセレブも利用しているという。
利用者も急激に伸びている。2011年8月にサービスを始めた日には5万人が訪問し、14年12月に70万だった登録者数は、今年1月には140万、2月には270万にまで膨らんだ。フェイスブックのように当初は創業者たちの卒業した高校や大学、大学院で口コミ経由で評判が広がり、その後利用者同士の紹介や各地でのデモで利用者が増えていった。
匿名で利用できるという特性から「自分の好きな相手が自分のことをどう思っているのかを知るのによく使われている」と、20代で博士号を持つヤリー氏は言う。一般人とだけでなく、セレブとファンが話したり、健康の問題を医者に相談したり、専門家とチャットすることもできるのがConnected2Meの特徴の一つだ。また、企業が自社の製品の評判を聞くのに利用されることもある。最初の登録は無料だが、自身のプロフィール写真や情報をサイト上の目立つところに表示する場合は有料にするなど、プレミアムサービスで利益を出している。
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