「学校に行きたくない」子に親がしてしまうNG言動 親以上に子どもが不安なことを考えて行動を
まずは「わかった」と言って子どもの気持ちを受け入れ、 その日は休ませます。基本的には風邪を引いたときと同じ対応でよく、子どものほうから行きたくない理由やいつまで休むかといった話題を話そうとしないときは、親やまわりの大人もあえて触れないようにすることが大切です。
ちなみに、風邪を引いたときと同じ対応、というのは、風邪を引いたときだけ出てくるちょっと豪華なアイスクリームなど、子どもの好物を一緒に食べたり、子どもが楽しめそうな話題でおしゃべりしたり、ゴロゴロしながらのんびり過ごすことです。そうこうしているうちに、子どもには安心感やチャレンジする気持ちがチャージされていくのです。
親が心配ばかりしてると子どもは傷つく
②心配しすぎるのをやめ、笑顔を意識する
「不登校になったからうちの子の人生は終わりだ」というような考えで親が心配ばかりしていると、不登校の子どもはその思いに苦しみ、傷つきます。逆に親の笑顔さえあれば安心でき、その安心があるから子どももがんばれます。
「子どもをなんとかして学校に行かせようとすると、事態が深刻化することが多い。学校に行く・行かないではなく、子どもが今、いちばん安心できる状況は何かを考えて対応するのがベスト。『この子はこの子なりの進路を歩んでいくんだ』と親は覚悟を決めることが大事」と石井氏は強調します。
③学習の遅れについては焦らない
学校を休むことで、学習の遅れを不安に思うかもしれませんが、コロナ禍がきっかけで、オンラインの学習機会が格段に増えています。そうした情報を親が積極的に集め、親子で共有しておくとよいでしょう。
また、不登校が長期化する場合には、フリースクールが貴重な受け皿となります。フリースクールは子どもが「学びたい」と思える気持ちが出発点で、自由に自分の時間を組み立てられるので、学校に比べてその子のペースで過ごしやすい場所です。
数はまだ少ないのですが、「不登校特例校」といって、不登校生の実態に配慮した特別な教育過程をもつ学校もあり、文部科学省のホームページに掲載されています。高校になれば、N高をはじめとした多様な学び方が可能な学校が増え、格段に選択肢が広がります。過度に心配しすぎず「うちの子は大丈夫」と温かく見守る姿勢が大切です。
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