すごいことが起きた。音楽チャート「ビルボードジャパンHot100」の8月24日付ランキング。
3位:私は最強
4位:逆光
5位:ウタカタララバイ
6位:Tot Musica
10位:風のゆくえ
12位:世界のつづき
31位:ビンクスの酒
驚くべきは、これら8曲を歌っているのはすべてAdoだという事実である。一昨年リリースの『うっせぇわ』が話題となった「覆面シンガー」。
なお、上のランキングでは省略したが、すべての曲名の後には「(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」というフレーズがついていた。
サブスクで聴かれまくっているAdo
「ONE PIECE FILM RED」とは、現在大ヒット中のアニメ映画で、「ウタ」とは、同映画の主役級キャラクターである歌姫の名前。その「ウタ」が映画の中で歌う楽曲を、実はAdoが歌っていて、それらの楽曲が軒並みヒットしているという、一種の「メタ構造ヒット」なのだ。
ただ、ここまでの圧倒的なチャート占拠は、映画のファンだけでなく、音楽そのものの魅力が誘引した層も上乗せされないと、実現できなかったと思われる。
ちなみにビルボードジャパンHot100は、CD売上に加えて、ダウンロード、ストリーミング、ラジオ、ルックアップ(機器のCD読み取り回数)、Twitter、動画再生回数、カラオケという計8指標を勘案したランキング。
ビルボードのサイト内にある「チャート・インサイト」というページで内訳を見ると、Adoの楽曲は、ストリーミング部門で上位を占めていた。つまりはサブスク(リプション)でヒットしている、聴かれまくっているということだ。
さらに9月1日には、『新時代』が、Apple Musicの「トップ100:グローバル」において、日本の楽曲として初めて1位を獲得したと報じられた。
映画のファン、そしてAdoの音楽に魅せられたファンが、この夏、これらの楽曲をサブスクで聴きまくった理由は、はたして何なのか。
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