間寛平73歳「引退を翻意させた妻からの言葉」 吉本新喜劇GM就任と今後の人生を語る【前編】

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僕が芸人になったのは1970年10月10日の吉本新喜劇。それから20年経ったくらいから、30年ほど10月10日に「寛平まつり」を開催してきました。最初の頃は、夜7時に開演して翌朝8時まで新喜劇からネタ、歌、トークまでたくさんのゲストが来てくれて、13時間ステージに立ち続けるイベントだったんです。でも、お客さんから早く帰らせてくれって声があって、夜11時くらいまでになりましたけど(笑)。その50周年イベントを2020年10月10日に開催し、それを機に引退しようと思っていました。

そうしたらコロナでできなくなって。嫁と相談して「50周年+1」で51年目にツアーをやることになり、2021年10月10日の公演で引退発表することにしたんです。そのツアー初日が6月の東京・よみうりホール。そこで嫁と一緒に引退するって話にいったんですけど、社長からちょっと待ってくれと。いまの新喜劇を変えてほしいとGM就任の依頼を受けました。

でも、僕も社長にちょっと待ってくれと(笑)。僕がやっていたころといまの新喜劇はまったく違うし、いまどうなっているかもわからないって。そうしたら嫁から、あんたは会社から大事にしてもらってきて、居心地のいいところにずっと置いてきてもらったんだから、やらなあかん。会社への恩返しのつもりでがんばってみたらって言われて。じゃあやるかってなったんです。

嫁が後ろにいるから新喜劇GMを任された

――GMに就任されて半年ですが、若手を起用するセカンドシアターの開設や一般投票で出演者を決定するイベント企画、プロデュース公演の全国ツアー、GM月例会見の実施など新しいことを次々にはじめています。

家で嫁に毎日、これこれこういう状況って報告して、2人で一緒に考えるんです。それでだいたい嫁がこう動いてみたらって言って、僕はそのとおりにする。ぜんぶ嫁が考えたことです(笑)。

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