女性殺到!100均「壁デコ」グッズの完成度 なぜインテリア好きはセリアに向かうのか?

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ウォールステッカーも、セリアファンの好みを熟知し、さまざまなインテリア商品を手掛けてきたメーカーと制作しているが、優れているのはデザインの見た目だけではない。「一般的なファミリー層が住む3LDKマンションなど、それほど広くない家でも取り入れやすいサイズを意識した」と、松田氏。

楽しげなデザインに、子どもも大喜び

それは、貼ってみてよくわかった。筆者は、片付けられない夫と散らかしまくる2歳児と共に3DK住宅で暮らしている。「今のわが家に貼ったら、ごちゃごちゃ感が増すのでは?」と懸念していたのだが、逆に殺風景だった台所やダイニングの白壁スペースが明るくなり、いいアクセントになったのである。

壁に貼るだけなのでスペースもとらず、保管や処分も簡単なので、筆者のように極力モノを増やしたくない転勤族にもオススメだと思う。何より、わが家では、「猫ちゃんがいるよ! バンザイしてる人もいるよ!」と、子どもが大喜び。たった100円で家族がこんなに笑顔になってくれる。まさに「コスパ最強」ではないだろうか。

同社は、今後、特定の場所に貼るものや、ホログラムなど素材感を変えたタイプのものも増やしていく予定だという。

今年はさらにDIY女子をとりこに!

筆者は2007年にも壁周りのインテリアについて取材をしたことがあるのだが、当時、業界関係者からは「日本にDIY精神はなかなか根付かない」といった、ため息交じりの声を多く聞いた。貼るだけのウォールステッカーですら、日本になじむかどうか未知数だったのだ。ところが、時は流れて日本人のインテリアに対する意識は驚くほど変わり、冒頭でも述べたように、今では「DIY」そのものがブームとなっている。

同社でも、DIY関連商品は人気急上昇中だ。昨年は、陶器の花型取手や金具など、女性が好むアンティーク調のDIYパーツがよく売れた。こうしたニーズを受け、今年はデザイン性をアップさせたDIY関連商品をさらに投入していくという。店舗のイベント什器コーナーでも、4月16日までDIYにスポットを当てPRを行う予定だ。

一昔前も手芸や編み物などのブームがあった際に、手作りファンの心をとらえた同社だが、このインテリアブームにおいても女性のニーズをしっかりキャッチ。女性たちのセリア熱は、まだまだ冷める気配がなさそうだ。
 

佐藤 ちひろ ライター・エディター

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さとう ちひろ / Chihiro Sato

インテリア専門商社にて内装デザインや商品開発リサーチ等を担当後、美容系ECサイトや新聞生活情報面の編集に携わる。独立後は企業取材やライフをテーマにした企画を中心に執筆活動を展開。東洋経済オンラインでは「めちゃ売れ!コスパ最強商品はコレだ」「溺愛される商品にはワケがある」など消費財関連の連載執筆を担当。プライベートでは1児の母。

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