「"フェイク科学”も出回りました。英語は日本語より呼吸量が多いから感染が広まりやすい、外国人は話すときに唾液を多く飛ばすから感染する、というような」と彼女は付け加える。
「こうしたフェイクをテレビで見た人は信じてしまいます。実際、私が街を歩いていると意地悪をされます。私は白人女性で率直に言えば、日本では好感を持たれることが多いですが、その私でさえ意地悪されるのですから、他の人種の外国人がどんな扱いを受けるか想像できます」
「個人的な意見ですが」と、高木さんは前置きしてこう語る。「日本政府は室内でのマスク着用についても対策を少々緩める必要があると思います。新型コロナ感染が広がり始めてすでに3年目になりますが、どんなに対策をしても結局感染する人は感染してしまう。最終的には多くの人が感染するのであれば、入国の規制も含めて見直すべきだと思います」。
本当に日本の対策は「厳しい」のか
対策のゆるい他国に比べて日本の厳しさについてどう思うか、という質問に対して、タニヤ・マッケンディさんは大笑いしてこう答えた。
「マスクの推奨はともかく、日本がどんな厳しい対策を行っているのですか?外国人の立ち入りを禁止する? 出国したら再入国させないとか? それが精々でしょう」と、大学で教鞭をとる45歳のマッケンディさんは話す。
「マスク着用だってパフォーマンスにすぎません。学校や職場ではマスクをつけていても、マスクを外して同僚や友人と飲みに行ったり、スポーツをしたり、できるところでは、みんな喜んではずしているでしょう」
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