「日本のコロナ対策」外国人が感じる意外な不満 どことなく外国人を非難する要素を含んでいる

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夜遊びが好きだという、34歳のブリトニー・ゲイツさんは、クラブやバーでマスクをしている人はほぼ見ないため、日本の「厳しい対策」がどれだけ意味があるのか疑問を持っているという。

「1カ月くらい前までは、ほとんどリモートではありますが、子どもに教える仕事をしているので、どこへ行くにもマスクをつけていました」とゲイツさん。

「でもそれでクラブなどに行くと、いろんな人から『なんでマスクつけてるの?』と聞かれるんです。それで『だって、子どもに教える仕事をしているし、マスクはつけないといけないんでしょう?コロナには感染したくないし』と答えていました」

日本の南部に住むというゲイツさんは、「若い人や夜遊びに行く人は、ほとんどマスクはしていません」と語る。「でも昼間は人の目があるからマスクを着用している。まさに美徳シグナリングですよ」。

対策が「足りない」と感じている人も

エリザベータ・クリポノワさんは、マスク着用に慣れた、健康で用心深い人々がいたために国内の死亡率が抑えられたことは、日本にとって幸運だったと考える。だが彼女は今、落胆している。感染者数が急増する中、日本政府がN95マスクの着用を強く勧めていれば、死者をかなり減らせたかもしれない、と考えるからだ。

福岡を拠点に活動する42歳のアーティスト、クリポノワはこう説明する。「現在の変異型はサージカルマスクでは抑えきれないほどの感染力が高いと思います。今相手にしているのは、これまでとは別種の怪物なのです」。

バイエ・マクニール 作家

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Baye McNeil

ブルックリン出身の作家・コラムニスト・講演者。2004年に来日し、「The Japan Times」 などで執筆しながら、異文化の交差点で生きる経験や、人種・アイデンティティ・多様性について鋭い視点で発信している。代表作 『Hi! My Name is Loco and I am a Racist』 に続き、最新作『Words by Baye, Art by Miki』 では、日本人の妻と築いた人生をユーモアと洞察に満ちた筆致で綴る。日本社会の枠にとらわれない視点が話題を呼び、講演やワークショップも多数開催。ジャズ、映画、ラーメンをこよなく愛する。

ウェブサイト:Baye McNeil/life in Japan

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