「心を壊してしまう人」がはまる3つの危険パターン 元自衛官「訓練でもメンタルだけは強くならない」
入社から10年、20年と経験年数が上がったとき。上司から期待され、後輩や部下には突き上げられる。入社当時は仕事ができなくて当たり前、何かあっても弱音を吐ける。しかし、経験を積んでいくと、人に情けない姿を見せられなくなってしまう人は少なくない。
また、もともとメンタルが弱い状態で入ってきた人も、自分は強くなったと思い込んでしまい、自分の弱さを認めにくくなる人もいる。自信が命取りになってしまうこともあるという。
他人を攻撃対象にしてしまう人の心理
自衛隊では、「つらい環境は、スケープゴートが生まれやすいので指揮官は注意しろ」と言われるそうだ。
スケープゴートとは、ある集団に属する人が、その集団の正当性と力を維持するために、特定の人を悪者にして攻撃する現象をさす。
たとえば災害派遣や海外派遣など高ストレスな現場では不満がたまり、特定の誰かを攻撃して解消しようとするような心理が生まれることがある。これは、自衛隊組織が悪いからというより、ストレスレベルが高い組織全般に見られる行為だ。
また、人を攻撃する人たちは自信や余裕がない人か、共感性が低い人たちだった。
まず、自信がない人は、役職や地位に人生の拠り所を感じており、立場の強さ=自分の強さと勘違いしたりする。一方で、自分の能力には自信がなく、その心の不完全さを、部下をいじめることで満たしていたという。
では、そうした理不尽な試練にどう対応すればいいのか。後編記事ではその点などについて紹介していく。
(この記事の後編:嫌な思いをした日にメンタルを守る「7つのコツ」)
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