調べる習慣が「ある人」「ない人」につく決定的な差 「スマホで検索」すらしない人たちが増加中だ
正しい情報にアクセスする能力が重要になっている現代。しかし、ネット環境が普及し、情報を調べる環境が整っている現代でも、調べる手間を怠る人は少なくないようです。その結果、齋藤孝氏は「時間が経てば経つほど、「調べる人」と「調べない人」の間に決定的な差が付きます」と断言します。
齋藤氏の新著『頭の良い人がやっている「調べ方」究極のコツ 仕事も人生もうまくいく! 大人の探究学習』から一部抜粋・再構成してお届けします。
「思考、判断、表現」はあなたの武器になる
「調べ方」を知っている人は、なぜ仕事も人生もうまくいくのか。先述したとおり、その背景にあるのは時代の大きな変化です。
現代社会は猛烈なスピードで進化しています。ビジネスにおいては、新しい商品やサービスが投入されてもすぐに陳腐化します。次々とアイデアを発想し、イノベーションを生み出さなければ、あっという間に取り残されかねない状況です。
また、AIの導入がますます進むと、さまざまな職業がAIに置き換わると予想されます。かつては、三代続けて同じ職業に就く人も珍しくはありませんでしたが、今では二代前の職業自体がなくなっている、あるいは一代前の仕事すら衰退している時代です。
このような状況にあって、私たち大人は、まず時代の流れを的確につかみ、思考して判断して、商品やサービスに結実させていく能力を身に付ける必要があります。
時代の流れをつかむ際には、「最近景気が悪い」などと思い込みのレベルで状況を把握せず、きちんとしたデータを調べ、ファクト(事実)を知らなければなりません。
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