調べる習慣が「ある人」「ない人」につく決定的な差 「スマホで検索」すらしない人たちが増加中だ

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2017・2018年3月に改訂された学習指導要領では、育成すべき資質・能力の3つの柱を次のように整理しています。

①学びに向かう力、人間性等
②思考力・判断力・表現力等
③知識・技能

思考力・判断力・表現力がセットになっているところに注目してください。ひと昔前は、たくさんの知識を覚えて、答案用紙に忠実に再現できる子が「頭の良い子」とされていました。しかし、現在では自分自身で主体的に調べた情報をもとに考え、発表・行動していく探究学習が大きな柱となりつつあります。これはまさしく、先述した「思考して判断して、商品やサービスにつなげる(表現する)」を想定したものにほかなりません。

斬新な発想をしてイノベーションを起こすには「思考、判断、表現」を同時に行う必要があり、その土台となるのが「調べる力」なのです。

「調べられる人」と「調べられない人」の違いとは?

近頃は、ビジネスの場で「エビデンス」という言葉が頻繁に使われるようになってきました。

エビデンスは、もともと医療や学術分野で「根拠」という意味で使われてきた言葉であり、会議などで「その売り上げ予測にエビデンスはあるの?」「効果を証明するエビデンスを用意してください」というように使われています。

要するに、根拠となる客観的な事実を調べることの重要性が高まっているわけです。

一方、私たちはちょっとでも疑問に思ったことがあれば、すぐに手元のスマートフォン(スマホ)で検索することができます。

法律でも情報公開に関する制度が整えられ、手続きを踏めば政治や行政の決定プロセスを開示してもらえるようになっています。情報を調べるハードルは、時代とともにどんどん低くなっています。

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