「天丼てんや」人気支える味への徹底したこだわり 年7回限定品で訴求、看板商品は500円から値上げ
また、「夏の特丼」(同850円)は、定番の「海老」のほか、「大いか」「米なす」、鳥取県境港水揚げ「あじ」をのせた商品だ。「日本には四季がある。てんやには旬がある」を掲げ、食材の産地も意識した限定品で訴求する。
看板商品「天丼」を530円に値上げ
ところで「てんや」といえば「天丼(並盛)」が主力商品だ。海老、いか、白身魚(きす、または赤魚)、かぼちゃ、いんげんが入り、店内飲食ではみそ汁もつく。持ち帰り弁当を含めて全体の4割以上が注文する看板メニューだ。
1989年の創業以来、“500円天丼”として人気を呼んだ商品を、今年6月16日から「530円に値上げ」した。実は、一時540円にした(2018年1月11日)後、2年後に500円に戻した(2020年5月18日)が、今回、再び値上げとなった。その意図は何か。
「『あの天丼の価値をお届けしたい』という思いからです。ご承知のように原材料高騰が続いており、500円で提供するには、例えば素材の品質を下げる、量を減らすなどの施策もあるでしょうが、お客さまの期待に応えられるよう価格改定をさせていただきました。
実は、530円にしてからの来店客数は変わっておらず、なぜ値上げしたのかという苦情の声もほとんどありません。お客さまにもご理解いただいたと感じています」(同)
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