「びっくりドンキー」新業態はファンを掴めるか カスタマイズできる「ディッシャーズ」新宿店
「ファストカジュアル」の流れが、日本にもやってきた。ファストカジュアルとは、いわばレストランとファストフードの中間で、アメリカで最も伸びている業態だ。定義を大まかに言うと、価格帯がファストフードよりも高くレストランより低いこと、健康的な食材へのこだわり、サービスの簡略化、だろうか。
レストランに接近するファストフード
もっとも、日本でも数年前より、こうした潮流は静かに押し寄せてきていた。例えばもともと日本に存在していた、ファストフードに数えられるチェーンでも、国産食材にこだわるなど、そのサービスや商品自体がファストカジュアルに近いところはいくつもある。
また、例えばマクドナルドなどのように「ファストフードの見本」のようなチェーンでも、近年では食の安全、安心に力を入れるほか、メニューも軽食でなくディナーに対応できるものをそろえるなど、より、レストランへの接近が見られる。価格帯も、安さを前面に押し出すのでなく、価値との釣り合い、いわゆる “高コスパ”を狙って設定してきているようだ。
そこへ、アメリカ発のハンバーガーチェーンやチャイニーズレストランなど、ファストカジュアルを標榜する海外チェーンが続々と上陸してきている、というのが近年の状況である。
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