激しい喉の痛み「コロナ」に感染した医師の体験記 いつも以上の疲労感、異変はダルさから始まった

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その夜、布団に入ると寒気を感じましたが、エアコンの利きすぎかと思いやり過ごします。念のため測った体温も正常範囲内でした。

明らかな症状が出たのが翌日の夜中です。

激しい喉(のど)の痛みに襲われ、何度か目を覚ましました。

明け方には関節痛が出現し、「コロナでは?」と

明け方には関節痛が出現したため、「コロナでは?」と思い、勤務先の病院でPCR検査を受けたところ陽性との判定でした。

高熱が出ることはなかったのですが、37度代前半の微熱と喉の痛みはつらいものでした。唾(つば)をのみ込むのも痛く、当然食事は喉を通りません。水を飲むのもやっとという感じです。

大塚篤司医師(AERA dot.)

また、痰(たん)も喉に絡むため咳(せき)が出ると息が苦しく、このまま呼吸ができなくなるのではないかと思い不安になりました。

自覚症状が強かったものの、咳もそれほど激しくなく、軽症の分類に入ることは自分でもわかりました。おそらく周りの人間から見たら、私の苦しみ具合は中等症以上だったように映るでしょうが、医学的には軽症です。このあたりに一般の人と医療従事者の認識の違いがあるように思います。

喉の痛みは4日間ほど続き、なんとか治まりました。

あと一日同じくらい喉が痛かったら精神的にきついなと思っていたので、本当に助かりました。

喉の痛みが消えた後は、咳が増え、腹部症状が出現しました。

少しずつ食事が取れるようにはなったのですが、なにか食事をするたびに猛烈な腹痛に襲われました。ウイルスの感染が喉から徐々に体の下のほうに流れていく感じでした。

発症から10日ほどで、次は右の背中が痛くなり、確認すると帯状に赤い紅斑(こうはん)が散在しており、帯状疱疹(ほうしん)を発症したことに気がつきます。

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