今起きている「Web3」で変わる世界の新しい仕組み ブロックチェーンによって情報の流れが変わる
オープンソースという文化
インターネットやWebの世界には自由に開発に貢献し共有する文化がもともと存在しており、そのような形で開発されているソフトウェアのことはオープンソースソフトウェア(以下、OSS)と呼ばれている。
オープンソースという文化は、ITエンジニアがオープンソースで開発・配布されているものを、利用したり開発したりするところに表れている。OSSの背景には「助け合いの精神」のような文化があり、それが業界を発展させてきた。
OSS活動には当然システムそのものの開発も含まれるが、そのオープンソースの利用方法の解説や教育、布教を行う例も多く存在する。
ITエンジニアにとってはOSSを使うことで安全かつ迅速に開発ができる側面がある。
ITエンジニアはコストや納期、スキルセットなど、さまざまな制約の中でシステム開発を完遂する必要がある。そのため、OSSを利用することで早く一定レベルのクオリティを維持したアプリを開発することを目指す。
システム開発の際、構築するシステムによって、特定の機能を使い回すことが多い。例えば、データを貯めておくためのデータベース管理、ネットワークを通してサービスを提供するためのサーバー、安全に暗号化するための処理……などだ。
このような機能を自分でゼロから作ることは、制約を考えればまったく現実的ではない。そのため、エンジニアは必要な機能を提供してくれるOSSを開発環境にいくつかインストールし、必要に応じて自身で機能を付け加え、それらを組み合わせることで特定の課題を解決できるシステムを構築するのである。