その腹痛は大腸がんかも、排便時の要注意サイン 食生活欧米化で大腸がん死亡者20年間に1.5倍
4人に1人ががんで命を落としている日本でいま、まさしく急増しているのが大腸がんだという。
「問題視されている大腸がんですが、本来は“とある検査”をすれば、防ぐことも完治させることもできるんです」──よもやひとごとではない大腸がんとの向き合い方を、消化器内科医の谷口将太郎先生が教えてくれた。
「大腸がん」は、避けては通れない現代病
──大腸がんは、誰もがなりうる病気ですか?
年をとるほどかかるリスクが高まり、40代からとくに注意が必要となる病気です。患者さんの数も年々増えていて、実際に大腸がんで亡くなられる方の数は、この20年間で1.5倍にまで増えています。
──1.5倍も! なぜいま、大腸がんは増えているのでしょうか?
喫煙や肥満といった生活習慣が原因とされていて、なかでも食生活の欧米化が大きな理由と考えられています。
むかしと比べて肉などの動物性脂質を多く摂るようになり、またハムやソーセージなどの加工食品も当たり前に食べるようになりましたよね。そんな生活が、大腸へ悪影響を及ぼしているんです。
──食事の質がカギになる病気なんですね。
大腸は便を作り、作られた便が滞留する場所でもあるので、いいうんちを作るモトになる食事がとても重要になります。そのため大腸の異変は、まずは便に表れることが多いんです。