老舗ニューオータニが「婚活事業」に参入したワケ ホテルの会員である親世代からの相談が8割

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この日本結婚相談所連盟に加入すると、“お見合いの席ではお茶のみ”というルールがあるという。食事やアルコールはNGだ。

「初めてのお相手と、お茶のみで向かい合って1時間から1時間半。お見合いは、お互い緊張しますよね。だからこそ、ホーム感を持って、リラックスした状態でお見合いに臨める環境にして差し上げたい」と有上さんは語る。

お見合い後も、相手との間に入って親身に相談にのれるのも売り。親には話せないこともコンシェルジュには話せる……ホテル内で様々なキャリアを積んだベテラン勢によるケアは手厚い。

「お見合い、出会いの場からサポートさせていただき、その後のお付き合いの時にも、さらには結婚式、その後まで、当ホテルに愛着をもってご利用いただければ、これほど嬉しいことはありません」

お見合いをホテルですることのメリット

日本結婚相談所連盟では、まず登録者数約8万人の内、延べ5万件超のお見合いが成立(2022年6月の月次実績)。さらにそこからお付き合いまで進むのは約35%とかなりの狭き門だ。そんななか、ホテルニューオータニのマリッジ コンシェルジュでは、この3か月でお見合いから婚約目前まで進んだカップルがいるという。

このカップルのみならず、お見合いをホテルですることのメリットがある。

「土日は結婚式が多く行われています。花嫁さまや、そのご家族の笑顔あふれるシーンを実際に見て“背中を押された”とのお声もいただいています」

無事、付き合いが進み結婚の意思が固まった暁には、プロポーズや両家への挨拶についてもサポート可能だ。

お付き合いもデートの経験もなくても、これならば安心して「相手」をさがせる。

親世代への絶対的な安心感で、マッチングアプリとは別角度の出会いを提供する新ホテルサービス。成婚したら結婚式、子どもが生まれたらフォトスタジオでの撮影、夫婦の結婚記念日はレストラン会食……顧客のライフイベントを囲い込む収益スタイルは“寿”となるか?

結婚への憧れを現実へと。ブライダルイメージがつきやすいメリットも(写真:週刊女性PRIME)
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