予約が困難「小児科」コロナだけじゃない深刻実態 3分で受付終了した医療機関も!親ができることは?

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藤本医師はワクチンに加え、基本的な感染対策も重要だと言う。「子どもたちに日常生活を取り戻してほしいが、行動制限しない=感染対策をしなくていいというわけではない。手洗いうがい、マスク、三密回避などを徹底してほしい」と感染予防の基本の大切さを訴える。

また「『高熱=コロナ』と思い、パニックになってしまう親が例年よりも多い。冷静になって子どもの体調をよく観察してほしい」(藤本医師)。子どもの体調が悪そうにしていたり、高熱が出ていたりしたときは、「飲む・泣く・寝る」に注目するといいそうだ。「この3つは子どもがやるべき仕事。飲めない、泣かない、寝られない、のいずれかに当てはまれば、大至急かかりつけ医に相談をしてほしい」(藤本医師)。

症状がなくても「とりあえず検査」が小児外来を圧迫

さらに、藤本医師は「それぞれの事情、立場などもよくわかるが、保育園や会社ももう少し小児の発熱患者の急増に対して理解を深めてほしい」と言う。子どものPCR検査ができるところは大人の検査に比べると極端に少なく、小児外来を圧迫する一因になる。

コアラ小児科アレルギー科では、症状がない場合のPCR検査については制限しているが、保育園・幼稚園・会社などから「症状がなくとも、とりあえず検査をしてきてほしい」と言われる親も少なくないそうだ。

小児科がかつてなく逼迫している中、もちろん安心して受診できる環境があれば望ましいが、今の状況においては、無症状で濃厚接触者でもない場合、検査や受診は控えるという判断も必要だろう。

富田 頌子 東洋経済 記者

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とみた しょうこ / Shoko Tomita

銀行を経て2014年東洋経済新報社入社。電機・家電量販店業界の担当記者や『週刊東洋経済』編集部を経験した後、「東洋経済オンライン」編集部へ。

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