予約が困難「小児科」コロナだけじゃない深刻実態 3分で受付終了した医療機関も!親ができることは?

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子どもへの感染が広がっているRSウイルス(写真:Science Source/アフロ)
小児科の医療が逼迫している。新型コロナウイルス感染症の第7波の到来に加え、RSウイルスや手足口病、ヒトメタニューモウイルスなどコロナ以外の感染症の流行も重なっているからだ。子どもに熱発などの症状が出ても、病院でなかなか診てもらえないという深刻な事態が生じている。

予約枠がすぐに埋まってしまう

「Web予約開始から3分で午前中の40人の枠がすべて埋まってしまった。アクセスが集中したため、予約中にシステムエラーになりとても焦った」

そう話すのは、東京都在住のAさんだ。持病を持つ子どもが発熱したため、小児科を予約しようとしたところ、このような事態に見舞われた。「小児科はいつも混んではいるが、3分で埋まってしまうなんて初めて」と驚きを隠せない。

埼玉県在住のBさんも、子どもの体調が悪化しオンライン診療の19時30分の枠を予約した。受診はできたものの、医師から「発熱患者が途切れず、処方箋を送るのは22時になりそう」と憔悴しきった表情で伝えられた。この病院では、処方箋ができるとアプリで通知され、最寄りの薬局へもFAXで送られる仕組みになっている。だが結局、その日に連絡は来ず、「薬ができました」と薬局から連絡きたのが翌日の昼12時過ぎだった。

7月25日午前中の診察約30人の枠が予約開始からわずか42秒で埋まってしまったというのは、さいたま市浦和区のコアラ小児科アレルギー科だ。同クリニックの藤本義隆院長は「発熱患者が爆発的に増えている」と言う。ゴールデンウィークが明けたころから子どもの感染症患者がじわり増加するなど異変を感じていたところに、コロナの第7波が押し寄せ、予約が殺到しているという。

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