身近にいて困る「政治の話がNGの人」見抜く5秘訣 「極端な人も多い…」どうすればいい?

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【見抜くポイント5】「正しさ」「正解」に過剰に頼っている人

先ほども書いたように、政治に「ただひとつの正解」はほとんどの場合ない。政治の議論で結果としてひとつの選択を行ったとしても、それが絶対に正しいわけではない。ベターだと考えられたから選択されただけである。

たとえばエネルギー危機の問題で、政権が「石炭火力にもう一度力を入れる」と選択したとする。

それは「原発よりも再生可能エネルギーよりもベターだが、温暖化問題にはマイナスという副作用もある」ということを考慮したうえでの判断ということにならざるをえない。決して「石炭火力がただひとつの正解」だからではない。

もしこういう選択がされたら、「石炭火力は間違っている!再生可能エネルギーに一本化することこそが正解だ!」と口汚く非難する人がきっと出てくるだろうが、そういう人は「ただひとつの正解」や「正しさ」に過剰に頼ってしまっているのである。

「正解のない世界」で「過剰な人たち」と離れる工夫を

現実には「正しさ」などほとんど存在せず、何事もバランスで考えるべきである。それがわかっていない「正しさの人」の非難は、話半分で聞いておいたほうがいい。

ここまで、「正しさ」や「正義」に過剰な人たちを見分けるポイントを説明してきた。このような人たちとSNSで接触してしまったら、そっと離れるようにしよう。彼らは怒らせると怖い人たちなので、論戦など挑まないほうがいい。

もしあなたの友人や知人がこのような政治に過剰な人たちだとわかってしまったら、政治の話はなるべく触れないようにしよう

政治の議論をしても水掛け論になるだけだし、怒り出すかもしれない。そこまでやってわざわざ人間関係を壊す必要はない。そっとしておくだけで十分である。

そして政治の情報や議論は、「過剰な人たち」ではなく、「膨大な政治ニュース」選び方のコツは、これだで触れたような「穏やかで良識的でユーモアのある人たち」とシェアしていこう。

それが結果として、わたしたち個人個人だけでなく、社会全体が良くなっていくことにもつながるのだ。

佐々木 俊尚 作家・ジャーナリスト

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ささき・としなお / Toshinao Sasaki

1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。毎日新聞記者、『月刊アスキー』編集部を経て、2003年よりフリージャーナリストとして活躍。ITから政治、経済、社会まで、幅広い分野で発言を続ける。最近は、東京、軽井沢、福井の3拠点で、ミニマリストとしての暮らしを実践。『レイヤー化する世界』(NHK出版新書)、『そして、暮らしは共同体になる。』(アノニマ・スタジオ)、『時間とテクノロジー』(光文社)など著書多数。

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