松本明子さん「遺品整理にはこんなコツがあった」 プロに聞いた、効率的に空き家を片づける方法

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上野:基本は、無駄をなくすために一方向に片づけることです。

たとえば、「手前から奥へ」とか「時計回り」のように方向を決めておけば、同じ場所を何度も片づける無駄を省けます。

松本:部屋に入ったら左回りでぐるっと1周するように片づけるということですか。

上野:そうです。時計回りに1方向で作業をして、確実に片づけていく。
そうすることで、あちこち手をつけて、あとでどこまで片づけたのかわからなくなる、というような非効率を防ぐことができます。

松本:例外をつくってはいけないということですね。

上野:例外なしです。機械的に時計回りの一方向でやる。リビングも台所も浴室も全部時計回りです。それが一番無駄がありません。

仕分けの数だけダンボールを用意する

松本:「いる、いらない」で選別したものは、どうやって整理するのがいいですか。

上野:片づけを始める前に仕分けの数だけダンボールを用意しておくといいと思います。

弊社の場合、遺品整理では、「金品」「権利証などの書類」「写真、日記などの想い出の品」「仏壇、 位牌などの供養品」など残すものと、それ以外の「リサイクル物(古紙・布・鉄や銅・食器等)」で、合わせて10品目以上に仕分けします。

松本:ダンボールがいいですか?

上野:別にゴミ袋のようなものでもかまいません。要は、たとえば一つの棚を片づけるとき、これは写真、これは通帳、これは位牌と、パッパッと分類して入れられるものがあればいいわけです。

捨てるものは、そのままゴミ収集に出せるようにゴミ袋のほうがいいかもしれません。地域によってゴミの分別収集の仕方が違いますから、その地域のルールをよく把握して、それに合わせてゴミ袋もゴミの種類に応じて仕分けできるようにすると、あとでゴミ出しをするとき楽だと思います。

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