松本明子さん「遺品整理にはこんなコツがあった」 プロに聞いた、効率的に空き家を片づける方法

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写真左よりタレントの松本明子さん、遺品整理の専門家であるワンズライフの上野貴子さん
両親の死後、空き家になった実家を25年にわたって維持し、1800万円超の大赤字を出してしまったタレントの松本明子さん。
この記事では、そんな松本さんが何に失敗したかを赤裸々に綴り、そのうえでこれから実家じまいに臨む読者はどうしたらいいのかを専門家に聞いた著書『実家じまい終わらせました!~大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方~』より、遺品整理の専門家である株式会社ワンズライフの上野貴子氏と松本さんの対談から一部を抜粋し、お届けします。

手元に残す量をまず決めることが大切!

松本:お忙しいところありがとうございます。

上野:いえいえ。ご実家の処分でだいぶご苦労されたと伺いました。

松本:そうなんです……。まずは遺品整理についてお伺いしたいのですが、私の場合、実家の片づけをほぼしてなかったので、物が大量にあったうえに、いざ片づけを始めると、あれこれ手にとっては、つい思い出に浸ってしまうことが多くて整理が進まず、時間ばかりかかってしまいました。

手際よく片づけるにはどうすればいいのでしょうか?

上野:実家で親と同居をしていない方の場合、現在の実家の家財の状態がわからないケースがほとんどだと思います。

しかし、遺言やエンディングノートなどで、何がどこにあるのか、残すべきものは何か、家はどうしてほしいのか、お金のことや家財の処分などについて、親の意向がわかるようになっていないと、通帳ひとつどこにあるのかわかりませんから、ありそうな場所を手当たり次第に探すしかなくなります。

松本:あとからひょっこり残高1円の父の通帳が出てきてひどい目にあいました(苦笑)。1円を引き取りに高松の銀行まで来てほしいと言われたんです。

上野:結局、放棄を?

松本:何年もかかりましたけど、そうしました。

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