松本明子さん「遺品整理にはこんなコツがあった」 プロに聞いた、効率的に空き家を片づける方法

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上野:よく「無人島に持っていける本が3冊しかないとしたら、あなたはどんな本を選びますか?」という問いがありますが、それと同じように考えればいいと思います。

松本:上限を決めてしまうことで迷わないようにする、と。

上野:そうすれば、実際に物を見たときに、「あれも、これも」と際限なく持ち帰る物が増えてしまうことを防げます。

家財の整理は、大量の情報の中から必要な情報だけを探し出す作業と似ています。

よく洋服の整理術で3年そでを通していないものはどうせ着ないから処分したほうがいいと言いますが、同じ要領で自分なりに基準を決めて「いる、いらない」を整理する。

残す基準は、学生時代の思い出の品かもしれないし、両親とのかけがえのない日々を思い出させてくれる品かもしれない。人それぞれです。

それでたとえば、10個だけ持ち帰ると決めていたとして、全部片づけ終わったときに残しておきたいものが15個とか20個になっていたら、「やっぱりこれはやめて、こっちにしよう」と入れ替えを行ない、10個まで絞り込む。

松本:ダンボール箱1つと決めた場合も同じように、1箱に収まるように絞り込めばいいわけですね。それで残りはすべて「いらないもの」として処分する。

上野:そういうことです。「無人島に持っていける3冊の本」の感覚は、遺品整理に限った話ではなくて、生前整理でも空き家の整理でも基本的には同じです。

片づけは「時計回り」で行う

松本:実家の家財整理では、思いつきであちこち手をつけてはやりっぱなしにして、片づけてるんだか、散らかしてるんだか、わからなくなりました。

上手に片づけるセオリーみたいなものはあるんでしょうか?

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