「億り人」になる投資家に共通する2つの重大特徴 セオリーどおりの取引を実践する人は少ない

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よくも飽きずにチャートばかりを見ていられるな、と思う人もいるでしょうが、やはりそれくらいマーケットに向き合わないと、億単位のお金を稼ぐというのは難しいのかもしれません。

マーケットはランダム性が強く、つねにチャンスがあるわけではありません。したがって、特定の条件下において優位性が出るところを狙いたいので、なるべくチャートから離れたくないのです。

相場環境は刻一刻と変わる

また、相場環境は刻一刻と変わっていきます。日によって状況によってボラティリティーが変化していくので、チャートを見続けることで、つねに感覚を合わせておいて、対応できるようにしたいというのもあります。

また本物のトレーダーの共通点として、独自のトレードスタイルを持っています。過去のトレードから手法を言語化していき、実践を繰り返し検証していくことで、自分なりのルールを確立させています。

その取引手法ではスキャルピング、デイトレ、スイングなどさまざまなアプローチで、自分の得意な場所があります。ただ、私の知る限りではありますが、長期投資で億を稼いだトレーダーには会ったことがありません。

順張りのトレーダーがいれば、逆張りの人もいます。つまり取引手法に正解はなく、どのような取引でも勝つ方法はあるということです。勝てれば何でもいいわけです。

また、つねにアンテナを張っているトレーダーが多いことも共通点です。億トレーダーと話をすると、共感できるものから、それは無理だろうというものまでありますが、とにかくトレードアイデアをずっと模索しています。

株式、為替、暗号資産などアセット(資産)に関係なく、広範囲に情報収集してなんとかトレードに生かせないかと考え続けているのです。

専業トレーダーであれば、将来の保証はなく、どこまでも貪欲で試行錯誤を続けていかなければ勝ち続けるのは難しいのでしょう。

取引手法にはさまざまなものがありますが、一般的と言うか、教科書に書いてあるような取引手法を、そのまま実践する人は少ない気がします。

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