独自集計!こんなに違うSDGs17目標の取り組み度 気候変動の対応率8割超えも、貧困・飢餓支援低迷

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企業のSDGsの取り組みを目標別に集計 (写真:Rhetorica/PIXTA)

日本企業のSDGsの取り組み状況はどうなっているか――。

SDGs(持続可能な開発目標)は、目標1「貧困をなくそう」から、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」まで17の目標がある。だから、企業が「SDGsに取り組んでいる」といっても、実際、どの目標に取り組んでいるのか見極めることも必要だろう。

日本企業の目標別SDGs取り組み状況を独自集計

『CSR企業総覧(ESG編)』では、各社がどの目標に対応しているかを調査し掲載しているが、ここでは、2022年版の掲載企業がどの目標にどれだけ取り組んでいるのか、回答データを基に、目標ごとの対応企業の割合(対応率)を集計した。

対応比率の分母は17の目標のうち少なくとも1つを「対応あり」と回答した958社としている。なお、「対応」のレベル感は、明確な基準を定めていないため、各社によって異なる場合があることには留意いただきたい。

もっとも対応社数が多かったのは、目標8「働きがいも経済成長も」で89.7%(958社中859社)に達する。従業員の働きがい向上を企業や社会の発展につなげる取り組みは、SDGsという言葉が登場する以前から幅広く行われている。さらに児童労働や強制労働といった課題も重要なテーマになりつつある。

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