50代の転身、経済の「ニッチ化」で大チャンス シニアの独立・転職を成功に導く7つのヒント

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もちろん、会社に残り出世するにも「運」は必要でしょう。しかし、独立・転職ということになると、長年勤務して勝手を知った会社から離れることになるし、自分のことをよく知ってくれている上司、同僚、部下とも離れることになります。つまり「未知の領域」が大きくなり、不確実性も高くなります。それまで以上に「運」を大切にし、それを引き寄せる工夫が必要になるのです。

その方法として、新刊では私が実践する「三毒追放(さんどくついほう)」「莫妄想(まくもうぞう)」を紹介しましたが、個人によって相性というものがあるでしょうから、書店の自己啓発書コーナーに行き、定評のある本の中から、自分にピンとくるものを読んでみるとよいかもしれません。定評がある本かどうかを判断するには、本の奥付の刷数を見て、重版を重ねているかどうかを見るのもひとつの方法です。

ヒント6.それでも、「楽しく学び続ける」

「50歳からの独立・転職」で自分の職業人生に新しいフロンティアを開き続けるためには、「楽しく学び続ける」ことが必要です。

50歳からの独立・転職で成果を挙げているシニアに共通して言えることですが、在職中も独立・転職後も、学ぶことを続けている人が多いようです。一毛作目の仕事で身に付けた知識や経験に、新しい知見を融合させて、新しい価値を生み出しているのです。

一見すると、それまでの職業人生に大きく依拠した独立・転職と見える場合でも、実際には、新しいフロンティアを開いていくために学び続け、インプットを継続していたことに気づかされます。

また、「ヒント2」との関係で言えば、「自分の興味・関心」を育てて“熟成”させるためには、それを楽しんで学ぶことを持続させなければならないともいえるでしょう。

学校、図書館、勉強会、仕事の現場……いろんな機会を生かして楽しく学び続けていただきたいものです。

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