50代の転身、経済の「ニッチ化」で大チャンス シニアの独立・転職を成功に導く7つのヒント

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そして、これらの「高付加価値のニッチ市場」で活動していくためには、それぞれの分野における豊富な知識や経験が不可欠です。豊かな知識と経験とネットワークを持つシニアが、大きな役割を果たせる市場なのです。

ヒント2.「自分の興味・関心」をあきらめない

ヒント1で述べたような「高付加価値化したニッチ市場」で優位性を持って仕事を進めていくためには、付け焼き刃でない、本物のオリジナリティが必要になります。実際、シニアで独立・転職を成し遂げた方々が取り組む仕事には、独自性や独創性が強く感じられます。

では、本物のオリジナリティはどこから生まれてくるのでしょうか。

多くのシニアの成功事例を見ると、それは各人が長く持ち続けた「興味・関心」から生まれてきていることがわかります。少年時代・青年時代からの興味・関心が、各人のオリジナリティに色濃く反映されているように感じるのです。その興味・関心を、長い時間温め続けて“熟成”し、その中からオリジナリティを育てていったケースが非常によく見られます。

この、自分の興味・関心をあきらめずに育み、「熟成」していくやり方は、百人百様です。これといったパターンがあるわけではありません。正式に学校などに通ったり、通信教育を受けて資格を取ったりするといったオーソドックスなやり方でないことも多いのです。

むしろ、一毛作目の仕事の中で興味・関心が生かされないとき、アフターファイブに趣味の世界に浸かることで、生来の興味・関心を育み“熟成”しているケースも多々あります。その場合も、日々の仕事はキッチリやっていらっしゃいます。皆さんそれぞれ、自分に合ったやり方で、興味・関心を「熟成」していただきたいものです。

ヒント3.「自分を売り出す」マーケターになる

50歳過ぎで独立・転職をしようという方々は、さまざまな仕事の経験を積んで仕上がってきた、いわば「こだわり商品」といえるでしょう。

こだわり商品のマーケティングの基本は、それを作った人が自分で売るということです。こだわり商品は、人任せでは売れない商品なのです。自分という「こだわり商品」は、自分が自分のマーケターとなって売り込んでいく必要があります。

さらに、この「こだわり商品」を売り込んでいく市場というのは、ヒント1でご紹介したように、「付加価値の高い小さい市場」が、いわばモザイクのように集まったものです。

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