おぼん・こぼん「人生チャンスは3回」不仲も活かす 華麗なデビューから57年、齢70歳過ぎて輝く訳

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東洋館で大トリをつとめる前の楽屋でのインタビュー(撮影:尾形文繁)

「『水曜日のダウンタウン』おぼん・こぼんTHE FINAL」(昨年9月29日、10月6日放送)によって、1965年結成、芸歴57年目を迎えたおぼん・こぼんは、齢70歳を過ぎて、再び脚光を集める「時の人」となった。

2人は、20代を伝説の高級キャバレー「赤坂コルドンブルー」のレギュラー出演者として過ごし、32歳のときに「お笑いスター誕生!!」の10週連続勝ち抜きグランプリを受賞。そして、本格的にブレイクする。

現在、おぼん・こぼんは、浅草フランス座演芸場東洋館、通称・東洋館で大トリを務める“師匠”だ。世間一般の70代に鑑みれば、隠居、あるいは悠々自適な生活を選ぶこともできるだろう。

 「腎盂腎炎で入院」も笑いに変える

だが、おぼん(73)は「もっと売れたい。まだ売れたい」と野心を隠さない。しかも、取材当日の数日前まで、 腎盂腎炎のため都内の病院に入院していた身である。「生涯現役!」。そう高らかに宣言するように、この日も舞台上で、タップを踏み、2人そろって息の合ったステージを演じてみせた。そのバイタリティーは、いったいどこから湧き出るものなのか――。

「昨日、ナイツの番組で、「大丈夫だったんですか?」って聞かれたの。結構つらくて、4キロ痩せたって言ったら、この男(こぼん)がな。ほら、言うて」

そうおぼんからパスを受け取った、こぼん(73)が続ける。

こぼん:「いや、もう彼のおかげで、僕はひまにしていたので、逆に4キロ太りました」

おぼん:「これがウケた(笑)。俺は本当に辛くて4キロ痩せたのに、こいつは4キロ太ったって。これが漫才やなと思いましたよ」

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