おぼん・こぼん「人生チャンスは3回」不仲も活かす 華麗なデビューから57年、齢70歳過ぎて輝く訳

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つい1年前まで、目も合わせなかったほど険悪な仲だったコンビだとは思えないほど息の合った連係プレー。芸歴57年目、恐るべしである。

実は、こぼんも持病を持っている。国指定の難病である「全身性アミロイドーシス」に罹患しており、70歳のときに医師から「余命10年の宣告を受けた」と明かす。だが、悲壮感はまったくない。

おぼん:「だって、80歳まで生きるってことよ」

こぼん:「十分やな。ちょうどいい感じの死に方やと思います」

おぼん:「十分よ」

こぼんのツイッターを見ると、もりもり食べている画像がたびたびアップされている。「そう。元気な病人なの」と笑い飛ばすこぼんと、あきれるおぼん。これをバイタリティーと言わずして何という。

「サインお願いします」がうれしい

「水曜日のダウンタウン」を機に、若い世代にもその存在が知られることとなった2人。その舌鋒は、上記のように鋭く、衰える気配はない。師匠であることに間違いはないレジェンド級の芸人なのだが、軽妙洒脱な雰囲気が、その場から重さを取り除く。

「街を歩いていてさ、誰からも何も言われないのは、芸人としてやっぱりくやしい」。そう話すおぼんは、「もう一回パーンと売れて、漫才ブームのときのように、歩いていたら後ろから指さされて、「サインお願いします」って言われたかった。だから今は、うれしいよ」と笑う。

すかさず、こぼんが「後ろ指は良くない。前から指して」とつっこむが、おぼんは「後ろ指であろうと何であろうと、指されるのが売れている証」と譲らない。

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