ベンチャー系カーリース4年間で10万人突破の訳 トヨタのサブスク「キント」を超えるユーザー数

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定額カルモくんを運営するIT系ベンチャー企業「ナイル」の広報室室長 兼 コンテンツ責任者である伊藤真二氏(写真:本田技研工業/筆者撮影)
定額カルモくんを運営するIT系ベンチャー企業「ナイル」の広報室室長 兼 コンテンツ責任者である伊藤真二氏(写真:本田技研工業/筆者撮影)

トヨタのキント(KINTO)がテレビCMなどで大々的な広告展開をしていることで、近年認知度が上がった「クルマのサブスク(サブスクリプション)」。クルマを購入するのではなく、契約期間内に定額料金で利用できるサービスであることはご存じのとおりだが、同様のサービスはここ数年でかなり増えている。

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トヨタ以外の日産やホンダ、スズキといった自動車メーカーをはじめ、損保会社、石油元売りなどの大企業系、IT関連のスタートアップまで、さまざまな企業が参入している。なかには、「カーリース」と呼称しているサービスもあるが、基本的な内容はほぼ同じなので、それらを含めると、まさに群雄割拠の様相を呈しているといえるだろう。

そんなクルマのサブスク事業のひとつ、IT系ベンチャー企業の「ナイル」が運営する「おトクにマイカー 定額カルモくん(以下、定額カルモくん)」が2022年2月末現在で、申込数10万人を突破した。同サービスは、2018年1月からのサービス開始なので約4年間で達成したことになる。一方、トヨタが運営するキントの申込件数は、2022年1月末時点で約3万2000件(2019年から始動)。

事業開始こそ約1年早いが、天下のトヨタを相手に3倍以上の数だ。本来、デジタルマーケティングなどを主な事業とする同社のサービスが、なぜこれほど急成長を遂げたのか。自動車業界の最新トレンドであるクルマのサブスク(カーリース)分野において、自動車メーカーなど大手企業と渡り合うスタートアップ企業を取材し、その強みや独自のビジネスモデルなどについて紹介する。

定額カルモくんを運営するナイルについて

ナイルは、代表取締役社長の高橋飛翔氏が、東京大学在学中の2007年に設立したベンチャー企業だ。主な事業内容は、法人向けのWEB集客コンサルティングなどのデジタルマーケティング事業、アプリ情報メディアなどのメディアテクノロジー事業などで、自動車産業DX事業となる定額カルモくんは2018年から開始した。

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