ベンチャー系カーリース4年間で10万人突破の訳 トヨタのサブスク「キント」を超えるユーザー数
定額カルモくんをはじめた経緯について、広報室室長 兼 コンテンツ責任者である伊藤真二氏はこう語る。
「都市部では、電車や地下鉄、バス、タクシーなどの交通インフラが充実している一方で、公共交通機関が少ない地方では、依然としてマイカーが当たり前です。クルマがないと、買い物すらできない地域もあるほどです。ところが、クルマが必要でもローン審査が通らずほしい新車が購入できない方も多い。また、地方では高齢者でも生活のためにクルマが必須ですが、より安全に走るためには衝突被害軽減ブレーキなど先進安全支援機能の付いた新型車に乗るほうがいい。しかし、そうした最新モデルは価格が高い。そのため安全機能がない、または機能自体が古い中古車に乗っている人もいます。弊社は、そうした社会課題の解決策として、得意とするインターネットを通じ、よりお得にクルマを提供していくという新しいアプローチがあるのではと思いサービスをはじめました」
ちなみに同社サービス利用者は、95%が東京23区以外の居住者だという。つまり、ほとんどのユーザーは交通機関が発達している都市部在住ではなく、地方など「クルマが必要な地域」の居住者などなのだ。また、こうした傾向は、「ある程度の予測はしていたが、当初から狙ったわけではない」という話で、同社のサービス内容が、より地方などにマッチしていた結果とも語った。
定額カルモくんの特徴
では、定額カルモくんのサービス内容には、どんな特徴があるのだろう。まずは、契約年数の長さだ。一般的なクルマのサブスクでは、新車を契約する場合、3年、5年、7年と車検のタイミングに合わせた設定で、最長7年であることが多い。
対して、定額カルモくんでは、伊藤氏によれば、「1年から11年までの間で、1年毎に選べます。とくに11年契約は業界初で、長期契約を実現することで、月額費用を安価に設定しています」という。
例えば、ホンダの軽自動車「N-BOX」を選んだ場合、同社で11年契約をすると、月額料金1万7500円から利用できるという。対して、ホンダが運営するサブスク「楽らくまるごとプラン」では、月額料金が最も安い5年契約でも2万9040円。7年契約だと月額3万1720円となる。定額カルモくんでは、同一車種に長く乗るのであれば、月々の支払いをかなり抑えることができる。
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