ベンチャー系カーリース4年間で10万人突破の訳 トヨタのサブスク「キント」を超えるユーザー数

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メンテプランの概要(写真:ナイル)
メンテプランの概要(写真:ナイル)

ただし、ホンダなど、他社サービスの多くは、メンテナンス代や車検費用も込みの価格だが、定額カルモくんの上記金額にそれらは含まれない。その点について、伊藤氏は、「自分でメンテナンスをしたり、ユーザー車検を受けたりする方もいるので、メンテナンスについてはオプションのメンテプランを用意し、ご都合に合わせて選べるようにしています」という。

ちなみにメンテプランに加入した場合は、カーディーラーのほか、オートバックスやイエローハットといったカー用品チェーン店、ガソリンスタンドなど、全国3万店以上の指定店舗にメンテナンスなどを依頼し、かかった費用を先払い後、領収書をナイルに送れば返金される仕組みだ(金額に上限あり)。

サブスクの不満点を解消

また、他社サービスの多くは、走行距離に制限があったり、カスタマイズできなかったりするケースも多いが、ナイルでは、7年契約以上であれば走行距離は無制限だ。さらに契約終了後に車両が自身のものになる「もらえるオプション」も7年契約以上なら加入でき、その場合は車両のカスタマイズも可能だ。

利用料金のシミュレーション(写真:ナイル)
利用料金のシミュレーション(写真:ナイル)

これらオプションを利用した場合、利用料金はどのくらいになるのだろう。同じくN-BOXで11年契約、2年または走行距離10万kmまでの延長補償が付いたゴールドメンテプランに入り、もらえるオプション(月々500円)などに加入した場合の月額利用料は2万4869円。ホンダの5年契約よりやや高いが、最長の7年契約よりは月々6851円安くなる。

ほかにもナイルのサービスでは、自動車メーカー系が自社モデルのみの利用なのに対し、国産主要メーカーのほぼ全車種が対象となるため、モデルの選択肢が広い。また、2019年12月からは中古車リースも開始し、より安い月額料金で利用することが可能だ(2022年6月上旬現在、ホームページ上に掲載する取り扱い中古車数3000台以上)。

定額カルモくんのユーザー層

定額カルモくんの人気車種(写真:ナイル)
定額カルモくんの人気車種(写真:ナイル)

定額カルモくんの新車サービスで、人気車種トップ3は、1位がホンダ「N-BOX」、2位はダイハツ「ミライース」、3位はスズキ「ハスラー」で、上位はいずれも軽自動車だ。トヨタの「ライズ」や「ヤリス」といったコンパクトカーがそれらに続く。いずれも月額料金が安く、ミライースなら月々1万1220円から利用できる。利用者の主な年齢層は40代以上が55%で、30代以下が45%。居住地は、前述のとおり、東京23区以外が95%。年収400万円以下が半数以上だ。利用料金が比較的安価な車種に人気が集まり、年収がさほど高くない層の利用が多いことは、「クルマの必要なユーザーが安く利用できる」という、同社サービス内容に起因するといえるだろう。

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