ベンチャー系カーリース4年間で10万人突破の訳 トヨタのサブスク「キント」を超えるユーザー数

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なお、同社では、自社サービスの呼称を「カーリース」と表現しているが、これは「より幅広い層に伝わりやすくするためで、内容的にはサブスクと同義」だという。また、定額カルモくんは、オリックス自動車との提携サービスだ。車両の納車手配などは、オリックス自動車が契約者の居住地付近にあるカーディーラーへ依頼し、ディーラーが自宅などに届ける。メンテナンスなども自宅に配送したディーラーに依頼できるため、ユーザーにとっても一石二鳥だ。

しかもオリックス自動車は、個人向けカーリースを1984年から行っている経験豊富な大手企業。ナイルは、実務関係をその道のプロであるオリックス自動車に委託することで、自社が得意とするWEBを駆使した集客業務などに特化することができる。

わずか4年で10万人を突破した理由

以上が定額カルモくんの概要だが、それでは、約4年で申込数が10万人を超えた理由に、どんな秘密があるのだろう。同社の伊藤氏は、主に3つの要因を挙げる。

1.市場変化の波に乗れたこと
 2.人の動きや消費行動がアナログからWEBへシフトしたこと
3.ニーズに合わせた商品開発を進めたこと

「1.市場変化の波に乗れたこと」について、伊藤氏は「2019年の流行語(2019ユーキャン新語・流行語大賞)に『サブスク』というワードがノミネートされましたが、カーリースも『クルマのサブスク』として注目され、弊社サービスの認知度もかなり上がりました」という。

また、2019年頃から大手自動車メーカーが多数市場参入したことの影響も大きかったそうだ。前述したように、トヨタのキントがテレビCMなどで広告展開したことや、競合企業が増えたことで市場が活性化。WEBで、「クルマのサブスク」や「カーリース」というワードを検索するユーザーが一気に増えたという。そうした市場の変化により、もともとWEBマーケティングを行っていた同社は、自社サービス「定額カルモくん」が検索上位に出るような施策を行った。WEBで同社ホームページを閲覧する層も増えたことで、ここ数年で多くのユーザーにサービスを知ってもらえるようになったという。

「2.人の動きや消費行動がアナログからWEBへシフトしたこと」について。伊藤氏は、「YouTubeなどの動画メディアでクルマを紹介するコンテンツが充実したこと、コロナ禍の影響もあり自動車販売店ではなく、WEBでクルマの情報入手や購入検討するユーザーが増えたことも要因です」と語る。

次ページコロナ禍が大きな転換期となる
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