マリエ、日本を離れて「環境問題」に向き合うまで 自分を大切にするプロセスの中で変わった意識

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「æ」のコンセプトに納得

「æ」のテイクアウト⽤カップは、繰り返し使えるオリジナル品。コーヒーハスク(コーヒーの実の外⽪や殻)が原料の1つとして製造されている(写真:吉澤健太)

マリエ: お話をいただいてすごくうれしかった。NY以来だったから、もう生き別れの友人に会えた気分で(笑)。しかも「ゼロ・ウェイスト」というコンセプトを聞いて「やっぱりね」と。今これだけSDGsが課題となっているなかで、レストランやバーもサステイナブルやエシカルという視点を持つのは当然の流れだと感じました。

後閑: ぼくもここ数年、廃棄処分の課題に取り組みたいと思っていたけど、やはり既存の店を「ゼロ・ウェイスト」に変更するのはなかなかハードルが高い。新規に始めるプロジェクトでまずは小規模な店から、と思っていたときにこの「æ」を始めるということができたというラッキーなタイミングでした。

マリエさんデザインによる 「æ」のスタッフユニフォームは環境に配慮した和紙由来の繊維を使用し、最後は⼟に還る(写真:吉澤健太)

「利己を突き詰めていくと、他人や自然、地球のことまで配慮するようになりました」

後閑: 今回このプロジェクトを進めるなかでマリエから上勝町*⁴のことを教えてもらい、ぼくも行ってきたんだけど、すごく学ぶところが多かった。マリエは早くから廃棄処分ゼロや環境保護に熱心に取り組んでいる印象だけど、いつぐらいから意識しだした?

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