マリエ、日本を離れて「環境問題」に向き合うまで 自分を大切にするプロセスの中で変わった意識
マリエさんが気づいたこと
「今どこにいるかは関係ない。世界はいつも自分の中にあった」
マリエ: 当時の私の生活は忙しい学業に加えて、お酒やクラブ、パーティー……NYらしい日々(笑)。すでに世界を視野に入れて頑張っていた信吾さんにいろいろ教えてもらい、刺激になりました。なかでも忘れられないのは、信吾さんが「世界を獲ってくる」とマイアミに出かけていったときのこと。
後閑: 2012年のBacardi Legacy Cocktail Competitionに出場*²したときだね。
マリエ: あのとき、私は「え、NYが世界(ナンバーワンの都市)なんじゃないの? ここを出てどこへ行くの?」って意外に思ったの。でもその後、信吾さんが有言実行で本当に世界チャンピオンになったと知り、ちょっと鳥肌が立った(笑)。「今(自分が)どこにいるかは関係ない。世界はいつも自分の中にあるんだな」と知りました。日本にいながらでも自分のやるべきことを知り、努力していくことが自分の価値を決めるんだなって。
註2:後閑さんはBacardi Legacy Cocktail Competition 2012にアメリカ代表として出場し、世界大会優勝を果たした。
後閑: それからしばらくご無沙汰してしまって……次に会ったのはつい最近だったね。「swrl.」*³に来てくれたでしょ。スタッフから「マリエさんがお見えになってます」と連絡が入って、ビックリして駆けつけたんだった。
マリエ: 信吾さんの活躍はいろんなメディアやSNSで見ていたけど、「swrl.」のことを知ったらなんか急に行きたくなっちゃって。1人で飲みに行ったの。
後閑: ぼくもマリエのことはいろいろ見てて、勝手に心配したりしていました(笑)。著書も読んで、環境課題の解決に取り組んでいるのは知ってたから、そうだ、この「æ」のユニフォームはマリエにデザインしてもらおう、と。
註3: 「swrl.(スワァル)」はワインカクテルに特化したSG Groupによる店。