日本の格付け見通しを「ネガティブ」に変更した理由《ムーディーズの業界分析》

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将来の格付アクションにつながる要因

日本の非常に規模が大きい経済と、非常に厚みのある金融市場は、経済に対するショックを吸収する基盤をなしている。しかし、政府債務の大幅な増大から、財政再建軌道に戻さない限り、突如、予測不能な形でリスクが生じる可能性が高まる。格下げを決定づける要因としては以下が考えられる。

1. 短期的に、政府が財政赤字の削減につながるような包括的な税制改革を実行できない場合、あるいは効果の薄い政策をとることで行動を無期限に先送りした場合。
 2. 長期的に、国内金融資産を上回る政府のリファイナンスニーズが生じた場合、あるいは対外収支の経常黒字が赤字に転じ、政府が外国資本に依存せざるを得なくなり、政府の資金調達コストが諸外国の国債市場と同程度まで上昇した場合。これらのリスクは格付けにより大きな影響を及ぼす。

図表1

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図表2

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図表3

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