日本が外国人観光客の受け入れに慎重なわけ さまざまな規制課され円安という千載一遇生かせず

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一方、参議院選挙の実施が7月10日で決まり、事実上の選挙戦に突入したことで、岸田文雄首相は外国人観光客への門戸を広げるかどうかにはやや慎重な様子だ。NHKが12日にかけて行った世論調査によると、内閣支持率は5月から4ポイント上がり59%だった。一方、入国者数の制限緩和への評価は「妥当だ」が47%、「もっと緩和すべき」が23%、「緩和すべきでなかった」が20%だった。

日本への旅行需要は最大で3年分にもなる

観光庁や日本政府観光局によると、訪日に関する海外からの問い合わせは多く、観光需要が膨らんでいるのは確かだ。世界経済フォーラム(WEF)が5月24日に発表した21年版の旅行・観光開発力に関する調査では、日本が1位となった。為替の円安進行もあり、旅行先として日本への注目は一層高まっている。

旅行業界の専門家によると、外国人観光客が京都で抹茶体験して富士山に登り、世界遺産の宮島で観光を楽しめるようになるまでは、もう少し時間がかかりそうだ。世界最大級のオンライン旅行会社であるトリップドットコムの日本地区ゼネラルマネジャー、勝瀬博則氏はブルームバーグのインタビューで、全面的な受け入れ再開には年内いっぱいかかるとの見通しを示した。

ウェンディー・ウー・ツアーズでは、「日本の宝石」と銘打って7月25日から外国人向けの国内ツアーを再開する。イースタム氏は「われわれにとってエキサイティングな時が始まる。ここ数年、訪日観光客の受け入れ再開を待ち焦がれた」と話し、「簡単に想像できることだが、われわれが抱えるツアー需要は最大で3年分にもなる」と指摘した。

原文:Japan’s Border Reopened for Tourists, But Visitors Aren’t Coming(抜粋)

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著者:森来実

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