億り人はなぜ投資信託ではなく「ETF」を買うのか 「FIRE達成!」おけいどんが明かすその深い理由
信託報酬(運用コスト)は、通常の投信のほうがETFより割高なケースも目立つ。これを踏まえて、東証ETF、海外ETFはどう違うか?
「東証ETFは日本の市場で、日本円で買えるので、為替手数料もかからず、売買手数料も格安(または無料)です。海外ETFは主にアメリカ市場から買うので、手数料はアメリカの個別株と同じ。ネット証券では売買金額の0.495%(原則)がかかります」
分配金にかかる税金にも違いが
海外ETFはアメリカドルで取引するので、1ドル当たり片道25銭の為替手数料も取られる。為替手数料のキャンペーン中を狙ったり、ネット証券の系列銀行を経由して両替したりすれば為替手数料は抑えられるが、東証ETFより海外ETFのほうがコストがかさむのは確かだ。
桶井さんは2022年3月末現在で12本のETFを保有している。S&P500、ナスダック100の東証ETFを除くと分配金利回りが高めのものメインにチョイス。さすが「60歳で年間分配金240万円が目標」と公言するだけのことはある。
「東証ETFと海外ETFは分配金にかかる税金にも違いがあります。たとえばアメリカ株だけが入った海外ETFの場合、アメリカの10%の税金を引かれたうえで日本の税金20.315%が取られる『二重課税』。この場合、税率を厳密に計算すると約28%になります」