子どもを「怒りそう」になったらまず取るべき行動 指示を聞かない子と「ごっこ遊び」するのも手

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「テレビをもっと見たい!」という子どもの怒りと叫びへのもうひとつの対応方法は、理性のコントロールを失うことです。

子どもに罰を与えたほうがいいのではないか、という思いがよぎることもあるでしょう。

「このままでいいはずがない! もっと厳しくしないと!」と。

そして私たちは、子どもを叱り、脅し、自分自身を制御できなくなり、ついには自分自身との、そして子どもとの心のつながりを失ってしまうのです。あとになって、リモコンがひとつ飛んできただけで、なぜわれを忘れるほど怒る必要があったのだろうかと、自問自答することになります。

「想像」にイライラしていることが多い

いま挙げたのは、明白なストレス反応です。とはいえ、たとえ子どものふるまいがよくなかったとしても、私たちが脅威を感じなければならないほどのものではないことを、はっきり認識する必要があります。

子どもとは関係ない、もっと古い何かが私たちの中でうごめいて、引き金を引いているのです。

誰も自分の命を狙ってなどいないのに、そのように感じてしまいます。生死がかかった一大事のようにふるまってしまいます。でも私たちが感じているのは、実際には存在しない脅威なのです。

潜在意識のせいで、私たちは部屋にお腹を空かせたトラがいるような錯覚に襲われますが、それは単なる空想にすぎません。それなのに私たちは、この脅威に立ち向かってしまうのです。ほかに選択肢が残されていないかのように。

そういう底知れない大きな脅威にとらわれている方に朗報です。大事なのは、子どもは何の関係もないということです。子どもは危険な存在ではありません。子どもに責任はありません。本当は、トラなんていないのです。

外出や帰宅も、親子のあいだに衝突が生じやすい場面のひとつです。早朝に家を出るとき、幼稚園や公園から帰るとき、友達の家に遊びに行くとき、遊び終えて家に帰るとき……毎回のように衝突している親子もいます。

「場所の移動は子どもたちに早めに知らせよう」「子どもに時間の猶予と自己決定権を与えよう」「これを歌ったら帰宅するといった決まり事が必要」などと書かれている育児書を読んだことのある人も多いのではないでしょうか。

でも、何をしても効果がないときもあります。そういうときに役立つのがユーモアです。自分で考案した遊びでもいいですし、子どもたちにリードさせるのもお勧めです。

「そろそろ行かないと! 今日はどんな役にしようか?」というように。以下に、成功事例をひとつ紹介します。

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