「大丈夫!」受験生の親が言ってはいけないワケ 子どものやる気が上がる魔法の声かけとは?
子どもに「いつでも聞くよ」「いつでも話してね」と声をかけたのに、何も話してくれない日が続き、深刻そうなときには、先生に相談することも必要かもしれません。それまでは、親子での解決を目指しましょう。
子どもが何か困ったことに直面したとき、親に話せるかどうかは、日頃の親の態度にかかっています。基本的に子どもを怒らずに、子どもの話に耳を傾ける聞き上手の親だと、子どもも「話してみよう」という気持ちになります。
約束を破ったり、ウソをついたりしたとき
〇:この約束はちょっと大変だったかな。ウソはすぐにバレるよ
子どもが約束を破ったり、ウソをついたりしたときに、そのことを責めるのはNGです。
大人でも子どもでも、約束を一度も破ったことがなく、ウソを一度もついたことがないという人はいません。人間も生きていればいろんな予期せぬことが起こりますから、約束を守りたくても守れないこともあるでしょう。
ウソをつきたい人はもともといませんが、追い詰められてついつくウソは大人なら誰もが経験したことがあるでしょう。ウソは、そのように本人の意に反して起きるものなのです。だから、「約束を破る」「ウソをつく」ということをした子どもを決して叱ったりしてはいけないことはおわかりですよね。
子どもが約束を守れなかったときには、「約束破ったらダメでしょ!」と叱らずに、まず「この約束はちょっと大変だったかな」と、守れなかった約束の内容を考え直しましょう。守らせるのに無理はありませんでしたか? 「約束したのに、なんでできなかったのかな」と尋ね、守れなかった理由を一緒に考えるといいのではないでしょうか。
わが家では、勉強などの目標や計画を立てることはありましたが、目標や計画は目指すものであり、守らなくてはならない約束としては位置付けませんでした。だから、達成できなかったからといって子どもを責めたことはないですね。
子どもがウソをついたときにも、「ウソをついたらダメ」と叱ってはいけません。ウソをついたことを叱る親は、今まで一度もウソをついたことはないですか。そんなことはないですよね。
子どもに「お母さんは一度もウソをついたことがないの?」と言い返されたとき、「ないよ」と答えたらそのこと自体がウソですよね。だって、ウソをついたことのない人はいないのですから。そのように答えること自体が論理的に破綻しています。しかし、正直に「あるよ」と答えたら、子どもには何も言えなくなります。
子どもがウソをついたときには、そのことを叱るのではなく、「ウソはついてもすぐバレるよ。だから、思わずウソをついてしまったときには、すぐに『ごめんなさい。ウソをついてしまいました』と謝るといいよ」と教えてあげるといいと思います。
日頃から、「ウソはついてもすぐにバレるんだよね」と何気なく言っておくと、子どもは思わずウソをつきたくなるとき、その言葉を思い出してウソをつくのを思いとどまるのではないでしょうか。だって、どうせすぐにバレるのですから。
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