加齢による「白内障の症状」軽視してはダメな理由 「眼内レンズ」なら老眼の治療もできて一石二鳥

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気をつけたい「白内障」と「緑内障」、詳しい症状や治療法を解説します(写真:nonpii/PIXTA)

人間は外部からの情報の9割を視覚で得ると言われており、眼の健康を保つことは生活の質(QOL)に大きく関わります。パソコンやタブレット端末を用いたディスプレー作業が浸透している昨今、眼科を定期的に受診することは、眼鏡やコンタクトレンズの処方にとどまらず、治療すべき眼科疾患を早期に発見するうえで重要といえます。

眼科の疾患は、眼という小さな器官からは想像できないほどさまざまな種類があり、たいへん奥深い分野です。その中でも、今回は代表的な疾患である白内障と緑内障についてお伝えしたいと思います。

加齢によって進む「水晶体の濁り」

白内障は、眼のレンズともいえる水晶体が濁ることによって起こります。この濁りは主に加齢によって進み、50歳頃からはじまり70歳以上では5人に4人が白内障となります。

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水晶体が濁ると、眼のスクリーンである網膜に光が十分に届かないことでものがかすんで見え、また濁った部分で光が散乱することでチカチカと景色が眩しく見えるようになります。このため書類や本の文字が読みづらくなったり、対向車のライトが異常に眩しくなることで車の運転ができなくなったりと、日常生活に大きな支障をきたします。

治療としては、水晶体の濁りをおさえる点眼薬で病状の進行を遅らせることは可能ですが、元のきれいな状態に戻すことはできないため、濁った水晶体を器械で取り除き、やわらかいレンズを眼の中に入れる手術を行います。かかる時間は1時間程度であり、手術を日帰りで行えるクリニックも増えてきています。

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