アマゾン配達「勝ち組」ギグワーカーが語る本音 働き方は自由、ブラック社員よりはるかにいい
「なんで取材する方々は、そんなにアマゾンに批判的なことばかり書かれるのでしょうか。日本の大手運送会社よりもよっぽどいいですよ」
普通自動車の運転免許と黒ナンバーの軽貨物自動車などを用意すれば、誰でも運送業者として、アマゾンの宅配業務ができる「アマゾンフレックス」。自由に働けるギグワークの一種として、ウーバーイーツなどと同様に知られているが、その実態を取材しようとしたところ、現役ドライバーの佐々木さん(仮名)から、報道する側への冷ややかな言葉をぶつけられた。
ギグワークについては、海外の大手プラットフォーマーの対応を中心に、メディアで否定的に批判されることも多いが、実際に現場で働いている人の思いはそう単純なものではない。
「報酬も高いし、自由なので最高の仕事」
佐々木さんは、10年以上前に大手の運送会社にいたことがあり、その職場は「超ブラック企業」だと感じていた。早朝から深夜までの長時間労働に加え、ハラスメントまがいの理不尽な指示。それに比べると、アマゾンフレックスには、何よりも「自由」があるという。
「下請業者のドライバーと違って、アマゾンと直接やりとりするので、報酬も高いし、何よりも自由なので、最高の仕事ですよ。自由にやれるんだから、やりたくなければやらなければいいだけなんですよ。これからはそういう時代です」