細田議長「給料100万円しか」非難される当然の訳 国会議員の特権、有権者は何に注目したらいいか
各議院の議長、副議長及び議員は、公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため、文書通信交通滞在費として月額百万円を受ける。
国会議員1人当たり月額100万円支給されます。しかし、領収書の公開などが不要であるため、第2の給与とも呼ばれさまざまな用途に使用されているのが実情です。以前からそのあり方が問題視されていました。国会議員には領収書による精算すら実現されていません。庶民では、ごく当たり前のことが実行されていないのです。
あろうことか、今国会で「国会法及び国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律」が成立し、「文書通信交通滞在費」から「調査研究広報滞在費」に費目が変更されています。名称を変えて問題のすり替えを図ったと解釈できます。国民のためにではなく政治家の権利を守るために国会議員をしているのかと思います。
このようなことでは、格差だけが広がり社会は良くならないでしょう。幸いにも今年の7月には参議院選挙があります。有権者の意思を示したいものです。
有権者はここをチェックせよ
政治家が建前と本音を使い分けること、これは大切なスキルです。しかし、有権者にとって裏切られたような印象を残すことは好ましくありません。信頼感が揺らいで政治不信につながる危険性があるからです。
解釈で押し切っても有権者は納得しないでしょう。政治家の説明は具体的でなければ説得力がありません。今後、選挙がらみの報道が増えてくると思いますが、政治家のさまざまな発言の裏を読み解くと以下の通りです。
「善処します」は前向きイメージととらえがちですが、誤解を招きやすい言葉です。「その状況に応じた対処をする」という意味になりますが、保留の可能性があることについても「善処する」という言葉を使うことはよくあります。
「対応を協議する」もよく耳にする言葉です。話し合うという意味がありますが、協議するだけですから具体策が見出されるとは限りません。政治家の「対応を協議する」は「話し合っただけ」という保留の意味がありますから注意が必要です。
「真摯に受け止める」もよく耳にする言葉です。本来は、真面目に取り組むことを意味しますので、不祥事やクレームを受けた時などに使用されます。しかし、この言葉も、「受け止めただけ」という保留の意味がありますから注意が必要です。
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