新橋に「24時間ゴルフ練習場」ができた興味深い訳 都市部でインドア練習場の新設が増えている

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場所はオフィス街でもあり、仙台市の繁華街・国分町に隣接している。夜間は人を置いていないが、ゴルフ用計測器が置かれている。

同練習場のレッスンプロでもある中野寛氏は「入会時に機器の使い方を手取り足取り教えます。マニュアルも置いてあります」と、利用者は機器を相手に練習する。

酔った勢いで来るというようなことはないのだろうか。「酔って入るのは規約でお断りしています。監視カメラをつけ、オートロックキーで入室した人の名前がわかりますので、これまでそうしたトラブルは起きていません」という。人を置いて対面営業するよりも、機器任せのほうが逆にトラブルがないのかもしれない。

全日本ゴルフ練習場連盟の調査によると、宮城県はインドア練習場が増えていないが、中野氏は「家賃は東京よりは安いですし、こうした練習場は(人口がある程度多い)地方都市のほうがいいと思います」と話した。

24時間営業が増える下地は十分にある

コロナ禍によって働き方が変わり、地方都市への移住も増えている。その中にはゴルフをしている人、ゴルフを始めたい人もいるはずだ。リモートワークのメリットがわかってきた以上、コロナ前のような働き方や、撤退・縮小したオフィスなど完全に元に戻ることはないだろう。24時間営業のインドアゴルフ練習場が、今後増えていく可能性、下地は十分ある。

都市部、中心に近いところになるほど、交通の便の心配もなく、車がなくても利用しやすいメリットもある。前出の新井氏は「都心にインドア練習場があって、新規ゴルファーでも利用しやすくなれば、ゴルフ業界全体にとっていいことです」という。

新型コロナウイルスへの感染リスクが低いということが要因でおとずれているゴルフブーム。図らずもコロナ禍は、インドア練習場というハード面にも追い風を吹かせているのかもしれない。

赤坂 厚 スポーツライター

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あかさか あつし / Atsushi Akasaka

1982年日刊スポーツ新聞社に入社し、同年からゴルフを担当。AON全盛期、岡本綾子のアメリカ女子ツアーなどを取材。カルガリー冬季五輪、プロ野球巨人、バルセロナ五輪、大相撲などを担当後、社会部でオウム事件などを取材。文化社会部、スポーツ部、東北支社でデスク、2012年に同新聞社を退社。著書に『ゴルフが消える日 至高のスポーツは「贅沢」「接待」から脱却できるか』(中央公論新社)。

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