JR西「人型ロボ」実用化に挑む3人の社長が描く夢 量産化や他業界への展開、「下半身」も開発中

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高所作業にロボットを活用しようという試みはJR西日本が初めてではない。たとえば、北陸電力は金沢大学や富山県の工作機械メーカーと共同開発した配電工事用ロボット「アシストアーム」を2019年度に11台導入した。高所作業ではロボットが作業員が乗ったカゴに設置され、作業員の補助作業を行う。通常は2人の作業員を1人減らせるという。しかし、その形状は人型ではない。

4月15日の会見で多機能鉄道重機の開発を打ち出したJR西日本の長谷川一明社長(記者撮影)

JR西日本はなぜ人型ロボットを高所作業に活用することを思いついたのだろう。それは2019年3月22日付の関西のスタートアップ企業を特集した新聞記事がきっかけだった。「工事現場などでの肉体労働で人間の作業を代替する用途を見込んでいる」という一文にJR西日本の担当者がピンときた。その会社が人機一体だった。

人機一体の社屋は「秘密基地」

人機一体は立命館大学発のベンチャー企業として2007年にその前身企業が設立された。2015年に現社名に変更している。社長を務める金岡博士(かなおか・はかせ)氏は立命館大学ロボティクス研究センターの客員教授も務めている。なぜ、人型のロボットなのか。その理由を聞くため、滋賀県にある本社を訪ねた。

JR草津駅から車で10分ほど、東海道新幹線の線路近くに建つ人機一体の社屋を同社の社員たちは「秘密基地」と呼ぶ。ここで人型ロボットが開発されているのだから当然といえば当然だ。社内を見渡すと、「機動戦士ガンダム」や「超時空要塞マクロス」などロボットアニメのフィギュアがあふれている。ファンの想いが高じて全高18mの原寸大ガンダムが造られたように、金岡氏もアニメの世界を再現したいと考えたのだろうか。

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