医師が警鐘!「フォアグラ肝臓」生み出す3NG習慣 「脂肪肝」の真犯人は、脂肪ではなく「糖質」だ

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「脂肪肝」という言葉から脂肪の摂りすぎが原因と思われがちだが、真犯人は糖質の摂りすぎにあるという(写真:Staras/GettyImages)
長野県の佐久市立国保浅間総合病院「スマート外来」では、患者の8割が3カ月で約5kgの減量と脂肪肝の改善に成功しています。その減量ノウハウとはーー。
肝臓外科医・尾形哲氏が上梓した『専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす食事術 予約の取れないスマート外来のメソッド』から一部抜粋・再構成してお届けします。

国内で増加の一途を辿る、お酒を多飲しないのに発症する「脂肪肝」。どうして肝臓に脂肪が増えていくのか、世界三大珍味の1つ「フォアグラ」の伝統的な生産方法を例に、解説しましょう。

フランス語で「フォア(foie)」は肝臓で、「グラ(gras)」は脂肪のこと。文字どおり「脂肪肝」を意味しています。飼育小屋に入れたガチョウの胃に、消化がいいように軟らかく蒸したとうもろこしを1日に3回強制的に詰め込む作業をくり返します。

すると、ガチョウの肝臓は1カ月で脂肪肝になり、最終的には肝臓が10倍にまで大きく膨らんで、見事なフォアグラが完成します。

この過程を人間に置き換えると、脂肪肝になる3つの条件が浮かび上がります。①運動しないこと、②空腹感がなくても食べること、③多量の穀物を食べること。ーーこの3条件が揃うと、人間ももれなく脂肪肝になります。

「糖質の摂りすぎ」が肝臓を太らせる

お酒や肉の脂ではなく、真犯人は、穀物に多い“糖質”です。もっと言えば、吸収されやすい糖質である、白米、小麦、砂糖などの“精製糖質”なのです。

肝臓にたまる脂肪のうち、食事から摂った油や肉や魚などの脂が直接影響するのはわずか14%にすぎません。残りの86%は、体についている皮下脂肪と内臓脂肪が溶け出した脂が60%で、糖質から肝臓で合成される脂肪が26%です。糖質の摂取が増えれば、肝臓の脂肪ももれなく増えるわけです。

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