40代管理職がデジタル化に後ろ向きな3つの理由 仕事を変えたくないし評価されないし、縁遠い
アメリカのIT企業ABBYYが実施した「デジタル化についての調査」では「デジタル化に向けて十分に準備している」と回答した中間管理職(マネジャー)がアメリカでは75%、ドイツでは61%を占めているのに対し、日本ではわずか37%と欧米主要国を大きく下回りました。
つまり日本の中間管理職の約3人に2人は「DX(デジタルトランスフォーメーション)の準備ができていない」ということになり、別な言い方をすれば「DXは会社がやることで、われ関せず」を決め込んでいる人が多いという結果とも言えます。
なぜ企業の中核を担うはずの中間管理職が、このような状態になってしまうのでしょうか。『難しい話はもういいんでDXがうまくいく方法だけ教えてください』の著者、日淺光博氏が解説します。
わざわざ火中の栗を拾いたくない?
「日本の中間管理職がデジタル化に消極的」という調査結果があることを、都内で大手アパレル業に関わるエリアマネージャーに話したところ「DXの準備はもちろん必要だとは思うけど、できればしたくない。普段の業務をこなしながら残業時間も抑えないといけないのに、そんな準備をする時間はない」と言われました。
医療業界の中堅企業に勤める部長に同じことを聞いてみると「DXはあまりうまくいっていないという声を他社からもよく聞くし、うまく行かない傾向が強いなら、わざわざ火中の栗を拾いに行くようなことはしたくない」とのこと。ほかの40代管理職にも聞いてみましたが、ネガティブな回答がほとんどでした。
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