まず「ロジカルスピーキング」から始めよう

グローバルビジネスの現場で必須のスキル

アップルのティム・クックCEOの例をとってみよう。

問い:アップルの「次のチャプター(章)」について話をされましたが、どういうものなのでしょうか。

答え[まず結論]我々にとっての次のチャプターはこれまでにない、よりパーソナルなデバイスです。[次に根拠]アップルウォッチがそのスターティングポイントになるでしょう。同ウォッチは多くの使い道があります。[続いて詳細な説明]健康やフィットネス関連の用途、人々の結びつきとコミュニケーションをより密にする用途、さらには、物をコントロールする用途など様々な可能性があるのです。(2014年9月19日・ブルームバーグビジネスウィークより)

「あみだくじ的な話し方なら、時間を稼げる」という人も多い。結論やポイントが思い浮かばない時、漫然と話している内に結論にたどり着けるということだ。しかし、説得力を持って語りたい時には、結論を先に力強く語ることが重要だ。最後にその結論を繰り返すPREP(Point-Reason-Explanation-Point)法という方法もある。

世界に広がるディベート教育

ディベート力はグローバル時代の今、まさに最も求められているスキルの一つといえるだろう。国益・企業の利益を代表しての交渉の場、商談などでは、ディベートなどで培う「説得力」が強力にものを言う。学校教育の現場にディベートを取り入れる動きは世界に広がっており、お隣の国、韓国も例外ではない。

そもそも、韓国の英語教育熱はすさまじく、海外への留学者数はこの20年で5倍以上に増え、今では日本の5万8060人(2010年)に対し、28万9288人(2011年)と圧倒的な数だ。外国人の教員採用は2005年から2012年にかけて2131人から5964人へと約3倍に増え、最近は、英語を話す教員しか採用されないといった状況もある。

その中でも、英語でのディベート教育熱はとみに高まっており、大学のみならず、高校などにも急速に広がっている。海外留学から帰国した若者たちやアメリカなどの専門家たちが、本格的な英語ディベート指導にあたり、その重要性を説いて回り、機運を盛り上げているという背景もある。

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