達人が教える!狙い目の株に共通する魔法の「7」 値下がりリスクの少ない割安銘柄が狙いどころ
PBRが1であれば、理論上、会社が解散したときに純資産を株主で分けると、投資金額と同等の資産が手元に返ってくることになります。しかし、市場で売買されている株はPBR1以上のものがあれば、1倍を下回るものもあります。たとえば、上場企業の平均PBRは1.2倍(2021年末)。これは、企業がもつ資産に対して1.2倍の株価がついているということです。
一方で、1倍を下回っている企業もあり、これがバリュー株です。会社が解散したときには投資金額以上の資産が返ってくることになりますから、資産に対して株価が割安と判断できるわけです。
割安、割高という基準で見ると、PBR1倍を下回っている株はすべて割安と判断できます。しかし、その基準だと企業数が多く、ほぼ1倍で割安度が小さい株も含んでしまいます。そこで私の場合は、PBR0.7倍を下回る企業に絞って探します。
返済義務のない資産が多いか
バリュー株の2つ目の条件は、自己資本比率が70%以上であること。
自己資本は前述の純資産と同じですが、資本にはほかに銀行などから借りて調達する他人資本である負債があります。
家のローンを考えるとわかりやすいでしょう。家を買う際に用意する頭金は、自分で用意するお金ですから自己資本。足りない分は銀行から借りますから、これは負債。