四季報のプロが伝授「株価が10倍になる株」発掘法 「テンバガー候補」を見つける3つの条件

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
『会社四季報』を読んで、株価10倍が期待できる「テンバガー」候補を探す方法をご紹介します(写真:freeangle/PIXTA)
株価10倍と聞くと、投資初心者には難しそうに聞こえる。上級者がリスクを取ったうえでやっとできる芸当ではないのかと疑う読者も多いだろう。だが、証券アナリストの渡部清二氏は決して難しくないという。
新刊『会社四季報の達人が教える誰も知らない超優良企業』から、誰でもできる、『会社四季報』を読んで株価10倍が期待できる銘柄「テンバガー」候補を探す方法を紹介する。
※本記事は投資による利益を保証するものではありません。

小さな会社ほど、成長の余地が大きい

「中小型成長株」は、文字どおり中小規模の企業の株のことです。

このタイプは、事業、市場、業績などが大幅に伸びる可能性を秘めているところが魅力。企業が成長したときに株価が値上がりするため、大きなリターン(キャピタルゲイン)が期待できます。

中小企業には大企業のような安定性はありません。しかし投資家目線では、「まだ小さい」という点が重要です。なぜなら、小さいほど成長の余地が大きく、会社も株価も大きく伸びる可能性があるから。株価が10倍になる「テンバガー(10 bagger)」株がたくさん生まれるのもこのタイプです。

中小型成長株について語るうえでは、アメリカを代表する投資家の1人、「元祖テンバガー・ハンター」と称されるピーター・リンチさんの話をしなければなりません。

「テンバガー」という言葉は1990年初版の『ピーター・リンチの株で勝つ』(ダイヤモンド社)という本の中で紹介されて、日本でも知られるようになりました。ちなみに、バガー(bagger、バーガーではありません)は、バッグ(bag)の派生語で、アメリカでは野球の各塁のベースをバッグとも呼び、満塁ホームランを4バガーと呼ぶことから、株価10倍になる株をテンバガーと呼ぶようになりました。

次ページリンチさんが株を始めたのは中学校の頃
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事